根管治療自体は一般の歯科医院でも大きい虫歯や被せ物の治療として一般的に行われています。しかし、一般歯科の根管治療の成功率は5割以下とデータが出ています。(政府統計による『保険診療請求回数の全国集計推察)根管治療が失敗すると抜歯のリスクがとても上がります。この歯はもう残せないから抜歯にしましょうと言われた方も多いと思いますが、それはその前の根管治療が失敗している場合が多いです。
では、なぜ日本の根管治療の成功率が低いのでしょうか?参考文献(※1)では、歯内療法における無菌的処置原則が必ずしも守れられていないと言及しています。
※1:参考文献『わが国における歯内療法の現状と課題』須田 英明
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科接触機能保存学講座歯髄生物分野/平成23年 発表)