歯医者さんに行って、「虫歯が大きいので神経を抜く必要があります」と言われたことありませんか?
歯の神経、安易に抜いて大丈夫なのでしょうか?
まず一番大事なことは、
歯は削ったら二度と戻ってくることはありません。
そして、
神経を取った歯は寿命が明らかに短くなります。
この理由は
まず神経を取る処置のことを根管治療といいますが、現在日本での保険の根管治療の成功率は実は5割以下なのです。(政府統計による『保険診療請求回数の全国集計』が公表されています。その公表データから推察)
そして、根管治療が失敗した後の次の治療は、抜歯になることが多いです。つまり、根管治療になってしまうことは抜歯のリスクを上げてしまうので、なるべく神経を抜かないようにしないといけません。
神経を抜かなくてはいけないくらい大きな虫歯ももちろんあります。しかし、歯科医療技術の進歩によって神経を残す治療(歯髄保存療法)の成功率も上がりました。歯を残す、神経を残すことはとても大事なことです。
虫歯の治療方法や治療の道具によって歯を削る量や、その歯の予後は大幅に変わってきます。虫歯治療を受ける前に必ず先生の話を聞いて、どのように削ってどのような治療、どのような被せ物をするか確認してから選択しましょう。